小児科たより

2012.5.23

 

  • <細菌性髄膜炎>

        現在、年間に約1,000人の子供達に発症しています。

        そのうち、約5%の尊い命が奪われ、25%の子供達が後遺症と向き合っています。

        原因となる細菌の60%を“ヒブ(Hib)”、30%を“肺炎球菌”が占めます。

        これらの細菌はごく日常的に子供達のすぐ身近にいます!!

        また、これらの感染症は、敗血症や急性髄膜炎、などを引き起こします。

       

        **これらの感染症はワクチンで予防することが出来ます**

        WHO(世界保険機構)が乳幼児への定期接種推奨し、多くの先進国で定期接種が行われ、

        子供達を感染から守っています。

        世界に遅れること10年以上たち、ようやく日本でも“ヒブワクチン”の接種がスタートしましたが、

        任意接種での開始となり、1回7,000円前後、計4回の接種が必要です。

        2009年秋に承認された小児用肺炎球菌ワクチンも同様に4回接種が必要で1回の接種が10,000円

        前後になると推測されています。

       

→細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会:   http://zuimakuen.net/

 

  • <ヒブワクチンとは> 

ヒブ(Hib)は「インフルエンザ菌b型」という細菌です。冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別のものです。

日本では毎年600 人の子どもたち(ほとんどが5歳未満で半数は0〜1歳)がHibに感染し、20〜30人が死 亡し、後遺症を残す子どもが100人以上います。

WHOによる2000年の推計では、ワクチンで防げる病気で乳幼児が亡くなる原因として、麻 疹(はしか)の約78万人に次いで多いのは、ヒブの約46万人です。

接種の対象は、生後2ヶ月〜5歳未満です。ご相談ください。

 

  • 〈インフルエンザについて〉

インフルエンザは元来健康な方にとってはそれほど怖い病気ではありません。      

重い合併症などの多くは、抵抗力のない乳幼児や高齢者が占めます。

治療薬もありますが、一番の対策は予防接種だと考えられます。慢性の病気をお持ち方、

集団生活で感染を受けやすい方、受験生には予防接種をお勧め致します。